夏川賀央・できる人研究所ブログ

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今日は1日、仕事も気持ちが乗らないような、
重い、ユウウツな日になってしまいました。

政治的に必ずしも賛同していたわけではありませんが、
長く日本を支えてくださった安倍元首相。
一度の失敗を乗り越え、
ものすごく「精神的に強い方」という
イメージがあったんですが、非常に残念でした。
本当にご冥福をお祈りします。

でも、どうしてこういうことが起こるんだろう。
１国のリーダーだった人間が
選挙の応援演説中に撃たれて亡くなる
……なんてことは、
およそ先進国で聞いたこともありません。

かのアメリカで物議をかもした大統領だって、
戦争を始めたロシアの大統領だって、
逮捕されている韓国の大統領だって、
ちゃんと生きているわけです。
なのにどうして、
日本でこれが起こるんだろう？

セキュリティが極端に甘いのか。
今、一番世界で暴力的かつ
精神不安な国民が我々なのか。
認めたくなくても現実に
それが起こってしまっていますからね。

私たちは少し自分たちの国の現状を、
ちゃんと見るべきではないか？

考えてみれば、コロナが蔓延しているころから
日本はなんとなく
おかしな感じにはなっているんです。
正義がなんとなく「信条」になり、
「自分が正しいと信じること」を貫くことで、
他人が迷惑することをあまり考えない。

そもそもＳＮＳで
「自分が欲しい情報」しか受け取らないし、
世の中の大きなことには無関心でいる。
自分らしく幸せでいることが、一番大切なんだよと。

その一方でおかしな犯罪は起こり続けるし、
自殺者は増え続ける。
戦争だっていつのまにか
「そんな暗い話をしないで」の話題になってますものね。

もちろん、それも自由なことなのですが、
人間社会は連鎖しています。

私たちはいかに無関心だろうが
人にも社会にも少なからずの影響を与えているわけです。

私は古典の現代語訳をしていますが、
確かにその昔のほうが、治安などは悪かったし
世の中は未成熟だったかもしれません。

ただ、そんな世の中のおかしなところを
なんとかよくしようと真剣に考え、
そのために多くの人が「自分がどう行動すべきか」を
今よりずっと真面目に考えていたわけです。

だから本を書く人が格好よく登場した。
今はむしろ、
「勝手に好きなことしている人」が
世の中で格好よく思われていますよね。

まあ、それは別に
大勢の望むことだから仕方ないのでしょう。
ただ、ダメなことはダメ、
変えなきゃいけないことは変えようと、
思っていくことだって重要なのではないか。

あれだけ批判も受けていた元首相ですが、
今日、ツイッターを開けば、
ほとんどの人がその死を悼み、
暴力的な行為を批判しています。

そういうのがとても大事なんだろうな……と、
切に思いますね。