「ベーブルースにたとえられるのは
光栄なんですけれども、
僕の中では神様と同じくらいの存在なので。
野球をやっている以上は、
少しずつ近づいていきたいなと思っています」
こちら『大谷翔平 勇気をくれるメッセージ80』
(児玉光雄著、三笠書房)
という本からの引用。
二刀流を公言してエンゼルスに入団したときの言葉ですが、
「2桁勝利&2桁本塁打」を達成したら
紹介しようと思っていました。
ベーブルース以来の104年ぶり。
メジャーリーグでも前人未到の領域に、
とうとう辿り着いたんですね。
ここから先の活躍は、あらゆる成果が
「二刀流の選手が出したメジャー史上最高の記録」
となってくるわけです。
ただ、試合後には、こんなことを言ってました。
「単純に2つやっている人がいなかった
というだけかなと思います。
それが当たり前になってくれば、
もしかしたら普通の数字かもしれない」
確かにその通りなんでしょうが、
それは大谷選手が「2つやる」という
常識外れの選択をすることができたから。
いつか当たり前になる時代が来たとしても、
当たり前でない現代に
それをやってしまったことの凄さは
揺るぎないように思います。
なんせベーブルースさんから104年、
結局のところ誰も追随していないのですから。
先に紹介した本に
大谷選手が高校生のころに書いた
「マンダラート」が紹介されています。
これは「マンダラ」にヒントを得た目標達成法で、
目標とするキーワードを9つ選び、
その周りに8つ「目標」を実現するために
やるべきことを埋めていくもの。
合計9×9マスが埋まるのですが、
詳しくは本を読んでもらえばいいのでしょう。
面白いことに大谷さんは、目標の1つに
「運を良くすること」を掲げているんです。
運を良くするって、そんな方法があるの?
でも、ちゃんと
「そのためにやるべきこと」を8つ書いています。
・挨拶
・ゴミ拾い
・部屋の掃除
・審判さんへの態度
・本を読む
・応援される人になる
・プラス思考
・道具を大切に使う
いくつかはメジャーに入ってからも
ニュースに取り上げられました。
そして、これを高校の頃から実行している上での
記録達成なんですね。
誰もが達成していない領域に辿り着くには
運すらも味方にする必要がある。
その方法は、ちゃんと存在するわけです。
才能うんぬんより、こういうことこそ
私たちは見習わないといけないですね。