「人を助けている人」へのリスペクトを忘れない
- 2022/8/19
- できる人研究所
8月19日というのは、
「世界人道デー」という日だそうです。
きっかけはといえば、言われると
「そういうことがあったなあ」と思い出します。
2003年のイラク・バクダットで、
国連の人道支援本部がテロ攻撃を受けた事件ですね。
別に戦争をしていたわけではない。
それどころか困っているイラクの人を助けようと
活動していた22人が爆撃で殺害されました。
負傷者は100名以上だそうです。
その事件を機に
「紛争や災害によって困難な生活を強いられている人々」
に加え、
「そんな人々を支援する人道支援関係者」にも
思いを寄せようよ……と。
そんな趣旨でこの日が、国際的な記念日になりました。
グテーレス国連事務総長によると、
この20年間で、人道支援機関に対する
銃撃や誘拐が10倍に増えているとのこと。
2022年には72人の人道支援従事者の
命が奪われたそうです。
ウクライナでも多くのボランティアが
虐殺の犠牲になった経緯がありましたね。
確か地元のアスリートさんなども、
その中に入っていたと思います。
私たち普通の人間は、
生活や仕事を投げ捨てでも人助けしよう
……と言われても、
そんなことはなかなかできません。
困ってしまうだけです。
ただ、世の中にはそれを
一生懸命にやっている人がいるわけです。
せめてその活動をリスペクトし、
もう少し耳を傾ける必要があるのではないか。
最近、そんなふうに思うのも、
世間では旧統一会の問題がこのところ
毎日のように報道されています。
私の世代の人間からすれば、非常に懐かしい話題です。
当時、合同結婚式だの霊感商法だのの話が
毎日のようにニュースに流れ、
被害者救済の活動をしている弁護士さんたちが
メディアに出ていました。
安倍元首相の事件以後、
わかったのはそんな弁護士さんたちは、
じつはそのころと変わらずにずっと
同じように被害者救済の活動をしていたのだということ。
私たちの無関心が
結局は被害者を増加させていたとすれば、
結果的に犯罪に協力していた政治家たちばかりを
攻めることはできないのかもしれません。
人を助けることは簡単ではない。
その代わりといってはなんだけど、
人を助けている人の応援はしようよ、と。
人を傷つけている人に味方するのでなく。
それだけを多くの人がやるだけで、
世の中は変わるのかもしれませんね。