「葛切り」の仕事術

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暑い日には、こちら
気持ちのいい食べ物ですよね。
「葛切り」です。

つるんとしたゼリー状の麺に、
黒蜜をかけて食べる甘いもの。
何となく「ところてん」の甘いバージョン
……のように思っていたのですが、
あちらは海藻の「天草」でつくります。
まったく別のものなんですね。

葛切りの原料は、その名の通り
「葛=くず」です。

とはいえ生えている様子を
そうそう見たことはありません。
山に生えるツルのような植物で、
地下には「芋」ができるらしい。

古くから日本人はその芋を粉にして
固めて食べていたようです。
最も最近はあまり取れないので、
ジャガイモなどで代用しているとか。

芋だからたぶん、トコロテンや春雨と違って
糖質はあるのでしょうね。
ダイエットなんて言って食べすぎると、
ちょっとまずかったりする。

春雨スープと蒟蒻系スープの違いに
似たものがあるかもしれません。

じつは「ところてん」が
江戸庶民が普通に屋台で夏に食べていたのと違い、
「葛切り」が生まれたのは戦後になって。

「鍵善良房」という京都の有名な
和菓子屋さんが創作したのだそうです。

おそらくはまだ食料が不足していた頃。
デザートとか、甘いものなんて
なかなか庶民は口にすることが
できなかったでしょう。

そんな折にその辺に生えている葛を使って、
これを美味しく食べる癒しのお菓子を
作り上げたようですね。

それだからでしょう。
東京生まれの私には、ところてんと違って
葛切りはあまりお馴染みでなかった気がする。

でも、最近はどこのスーパーでも
数百円で安く売っているようになりました。
涼しくなる前にぜひ味わってくださいませです!

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