その長い闘いを決して忘れない

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とうとう向こうの世界に行ってしまいました。
子どもの頃からのヒーローが、また1人。
アントニオ猪木さん、ですね。

この数年は、治療法もわかっていない
全身性アミロイドーシスという難病で、
苦しみもがく日々が続きました。

それでも弱った自分のありのままの姿を
テレビなどにさらし、
自分の闘いを皆に見てもらおうとした。

画像は猪木さんの闘病の日々をつづった
燃える闘魂 ラストスタンド』(主婦の友社)
という本ですが、
猪木さんの後輩のプロレスラーとして、
またプロデューサーとして、
病床からの声にならない言葉を伝え続けた
鈴木健三さんの著書です。

この本には80年代の頃の
猪木さんの言葉が紹介されています。

「君よ、闘え。立ち止まるな。
いつまでも戦い続けよ。
ボロボロになったっていいではないか。
進め。ひたすら進め。
燃えあがれ。
そうすることが、俺たち夢を持った人間の
生きざまだから……」
(『苦しみの中から立ち上がれ』より)

ちょうどその頃だろうか、
プロレスは大ブームで、
夜に番組が放送されていました。

そして小学生の頃の弱かった私は、
泣かされて帰ってきては、
プロレスを見て
ただ猪木さんの闘いに
勇気づけられていたのではなかったか。

同じ年代の方には、
そんな記憶のある方も多いでしょう。
今はただ、懐かしく思います。

いつしか自分は大人になり、
一生懸命に闘おうとした当時の自分の気持ちなんて
すっかり忘れてしまっていた。

でも、猪木さんは
それからもずっと79歳まで、
あらゆる強敵に挑み続け、
自分の闘いを見せ続けたんです。

ただ、当時の自分のように、
その闘いを見て元気になってくれればいいと。
元気があれば、なんでもできるから……と。

決してその闘いを
忘れないようにしたいですね。

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