- 2022/10/13
- できる人研究所
先日、食べたこちら。すき家のテイクメニュー、
「うな牛」の弁当ですね。
牛と鰻?
普通ならありえないのですが、
基本は牛丼がメーンのすき家さん。
うなぎはどう考えても、
鰻屋さんで食べるところに敵うわけがない
……のでしょうが、
なんせこれで値段が1000円以下。
950円ですから、
「まあ食べてもいいか」という選択肢にはなる。
牛丼と鰻丼が合うか、合わないかは別として。
両方とも美味しいものだから、
合わせて不味くなるわけもない。
ウナギも「そういうもの」と割り切って食べれば、
ふっくらとして、それなりには満足できますね。
ちょっと小さいのが悲しいですが(笑)
にしても、950円という、この値段。
なんでも中国で厳選に厳選を重ねたものを
養殖して使用しているとか。
それがどれくらいのレベルで成功しているかは別にして、
普通に食べれば2000円とか3000円するうなぎを、
「なんとか安く販売しよう」という、
こだわりのようなものは流石ですよね。
外食産業を「安くしよう」というこだわりは、
日本は他の国に比べて、
執念でやっているようなところがあります。
なんせ物価高騰で、お隣のアメリカでは、
ラーメンが3000円とか5000円という
値段になっているとのこと。
そうでなくても、だいたい向こうで
スタバに入ってコーヒーとサンドイッチでも食べれば、
1000円を越しますよね。
消費税の高いヨーロッパ諸国などは
最初から「外食」という業界を発展させることを
諦めているようなところがあるし、
アジア諸国は安いのですが、その分、
「味は覚悟してね」とか「店の掃除はしないよ」
みたいな適当さがあります。
でも、日本は徹底的に
「安く、美味しく」を追求する。
この物価高の今、
値段は本来なら高騰して当然なのでしょうが、
それでも一生懸命、安い値段をキープする努力を
あらゆるお店がやっています。
それは江戸時代の頃から
外食産業が「庶民文化」として
育まれてきたことに理由があるのでしょう。
最初からお金のある層をターゲットにしたわけではない、
決して多くない収入で生きる庶民が、
生活の楽しみとして、寿司屋に行ったり、
お蕎麦屋に行ったりという流れがあったから、
私たちは外食に「安さ」と「美味しさ」を両方とも期待する。
時を越えれば、これが現代でも世界から
「日本に行きたい」と思われる
理由の1つにもなっているわけです。
コロナが落ち着いてきた現在、旅行もそうですが、
美味しいものをいろんなところで食べるのは
再開していきたいですね。