「どら焼き」の秘密
- 2022/10/22
- できる人研究所
こちら伊勢丹クイーンズでやっていた
「日本中のどら焼きフェア」
のようなもので買った
『信州りんごのジャムどら』というもの。
リンゴの産地、長野県と青森県に
有名なものがそれぞれあるそうですが、
餡子もいいけど、こっちもなかなか。
中身がジャムだと、
むしろ洋菓子のような雰囲気。
これはこれで美味しい!
ジャムが本格的で、甘くないのがいいですね。
日本中にいろんな「どら焼き」があるなら、
いろいろ食べてみたいかもしれません。
でも、そもそも「どら焼き」って何だろう?
ドラえもん……?
ドラえもんが「どら焼き」好きなのは、
藤子不二雄先生が大好きだったことに起因するそうですが、
じつはどら焼きというのは、
平安時代から食べられていたと言われます。
「どら」とは「銅羅」のこと。
「形が似ているから」という説が有力ですが、
熱した銅鑼をフライパン代わりにして、
水で溶いた小麦粉を
ホットケーキのように焼く作り方も
知られていたと言います。
なんでもその昔、武蔵坊弁慶が
匿ってもらった村人たちに
この料理を振る舞ったとか。
その後、鎌倉時代になって
「あんこ」が生まれ、
現代のものに近くなったそうです。
でも、実は現在の「どら焼き」は、
ほとんど商品名が「三笠山」になっています。
「三笠山」は奈良の神聖な山になぞらえたのですが、
かの文明堂の「どら焼き」も商品名はこっち。
つまり、もともとの「どら焼き」と、
私たちが食べている「どら焼き」は、
じつは別のものだった可能性もあるわけですね。
弁慶さんが作ったように、
本当はもっとパンケーキに近いものだったかもしれない。
いずれにしろ素材が少ないなか、
日本人はさまざまな工夫をしてスイーツを作っていた。
やはり食べること好きのグルメな民族だったようです。