こちらは港区の覚林寺に貼ってあった格言。
「水急不流月」というもの。
このお寺の宗派である日蓮宗ではなく、
そもそもは「禅」の言葉なのだそうです。
川の急流を流れる水は、
ありとあらゆるものを流してしまいます。
そして次から次へと、別なものが流れてくる。
その変化は目まぐるしく、
落ち着くことがありません。
ところがどんなに流れが急でも、
水面に映った月は、
流されることなく一定です。
形が崩れたとしても、すぐに元の形を取り戻す。
そんなふうに、どんな変化にも動ぜず、
一定の形を保てるよう
落ち着いた心を保っていこう
……ということですね。
そう考えてみれば、
いろんなことが変わりつつある現在です。
コロナを通して人の働き方は大きく変わったし、
日本という国の世界的なステータスも変化したし、
考え方も、人間関係も、趣味や習慣も、
「コロナ前」と「コロナ後」で大きく変わってしまった。
まあ、そうでない人もいるのでしょうが、
いまだ変化に対応できず
アタフタしている方も多いかもしれません。
そういう状況、焦ってしまう面もありますが、
大切なことは、世の中が変わっても
「自分の中で変わっていないこと」に
まずは目を向けることかもしれません。
最近、賢者の会をネットで再開するにあたって、
仲間内でリモートのミーティングをする機会も
多くなりました。
するとまだまだ、サボってはいたかもしれないけど、
自分の中にコロナ前と変わらない部分が
多く残っていることに気づきます。
「本を書く」という私の仕事に変わりもなければ、
好きなことややりたいこと。
目指したいことや、そうあってほしいことが
何も変わったわけではありません。
だから「やるべきこと」も、
何か変わったわけでないわけです。
だったら川面に映る月のように、
その形を打たれ強く作り直していけばいい。
世の中の「変わっていくこと」に関しては、
自分にどうすることもできない話。
放っておけばいいんですね。
「Web賢者の会」は、
10月28日(金)19時〜20時。
下記のteamアドレスから参加できるので、
気軽に当日はアクセスください。
https://teams.microsoft.com/l/meetup-join/19%3ameeting_NTdhY2VkOWUtMmRhNy00Y2YyLTkyNjAtYTY0Y2ZjMGM0MmJl%40thread.v2/0?context=%7b%22Tid%22%3a%226786d483-f51b-44bd-b40a-6fe409a5265e%22%2c%22Oid%22%3a%22802b037e-7a1c-49b3-b0bf-de45f00912d2%22%7d