カタールってどんな国?

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とうとう今日の夜から、
カタールでのワールドカップが始まりました。

初めて開催される中東、イスラム世界でのワールドカップ。
おそらく規模としては、
歴代でも一番小さな国での開催だと思います。
なんせ人口は茨城県くらい、
面積は秋田県くらいと言いますからね。

そんな国でのワールドカップ、
「大丈夫だろうか?」と舐めていたら、
意外にオープニングセレモニーは格好よかったですよね。

モーガン・フリーマンさんが進行役となり、
BTSのメンバーも出演する演出は、
ハリウッドの脚本家が入っている
大々的なものだったようです。

しかしながら、どうしてこの国で
ワールドカップが行われることになったのか。
時期といい、気候といい、
いろいろ問題もある国家体制といい、
批判の声も聞こえてきます。

そもそもカタールってどんな国なのだろう?

この国が「アラブ首長国連邦」から独立したのは、
1971年のこと。
でも、最近になるまで、
あまり注目されることはなかったですよね。

カタールというのは、
サーニー家という土着の士族が
首長(君主)として統治する
小さな王国です。

この地域、かつては
オスマン・トルコという大国が支配していたのを
大英帝国がぶんどっていったのが世界史の流れ。

そのなかでサーニー家というのは、
宗教の違うイギリスに協力して、
国家回復を成し遂げた一族なんですね。

ですから争いを好まず、交渉と話し合いで
物事を解決していく歴史を持っています。
何度かクーデターが起こっていますが、
いずれも「息子が父に代わる」という形。
長きにわたって、
「血は流さない」というのを
踏襲してきているんですね。
その意味では平和的な国際大会をする土壌はあるのでしょう。

それに加え、国営で開発してきた
石油などの天然資源があります。

人口も少ないですから、
所得税なし、教育費なし、医療費なし。
電気代や電話代もなし。
それでいて国民所得は世界2位で、
まだ余裕があるから都市を開発して
外国人労働者を大量に招き、
なおかつワールドカップもやってしまった
……という、とんでもない国なんですね。

各試合の放送を
どれだけ日本の放送局がやってくれるのかだけ、
私はちょっと気になっているのですが、
しばらくは楽しい毎日になればいいな!

日本戦は別として、
最後まで楽しめればいいですね。

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