これだって日本が誇る「伝統の職人技術」!

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フィリピンから帰ってくる犯罪者を
日本中のマスコミが追っていた……。
今日は変な1日でしたよね。

そんな呆れる話の陰で、
こんな異色のニュースがあったのを
ご存知でしょうか?

「人魚のミイラの正体判明」!

いや、ずっと「RSK山陽放送」と
「倉敷芸術科学大学」の共同プロジェクトで、
この解明が進んできたことは知っていましたが、
ちゃんと結論が出るんですね。

これ、本当に「すごいな」と思うのは、
私も前に調べたことがあります。
人魚ミイラとか、河童のミイラとか、
天狗やら龍の死体など、
いろんなものが日本にはあるのですが、
「一体これはどういう経緯のものか?」
ということなんです。

江戸時代から日本は檀家制度が始まり、
お寺と村民の紐付けがされていきます。

そういうお寺は経営が安泰なのですが、
それに漏れたお寺というのは、
何とかして信者を呼び込まなければなりません。
そのためには境内で縁日をし、
祈祷をして念願成就を頑張っていくしかない。

その根拠づけというか、
神聖さをアピールするために、
かつてこういう「聖遺物」のようなものは
多く作られた経緯があるようなんですね。

だからお寺にとって
「科学的に解明してくれ」なんていうのは、
本来はとんでもない話のはずなんです。
それが今回、岡山の圓珠院さんは、
歴史研究のために進んで調査を受け入れた。

歴史学とか民俗学とか考古学にとって、
こういうのは大きな機会だと思います。

そして面白いこともわかったようです。

人魚のミイラ、一見見た目で、
下半身は魚、上半身は猿かな?
……なんて思っていました。

ところが調査した結果、
すべて「複数の魚」を組み合わせて、
この造形を作り出していることがわかったそうです。

この顔の部分、魚なの?

そうみたいですね。加工するため、
綿とか木材とか、じつはさまざまな
「加工部品」も使用されていたそうですが、
干物になったような魚を精巧に整形し、
この禍々しい姿を生み出しているんですね。

だとするとこれ、
相当な芸術品なのではなかろうか?

こんなところに日本が誇っていた、
ものづくりの技術が生きていた。
今の「フィギュア」とかに通ずるのかもしれませんが、
逆に大発見なのかもしれませんね。
功績が認められ、
作った職人も満足なのではないだろうか。

でも、1つくらい、本物だといいなあ。

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