5月になったら空を見上げてみる
- 2023/5/3
- できる人研究所
ゴールデンウィークにはすでに入っていますが、
今日からは暦の上でも連休の始まりですね。
といって私のようなフリーの人間には
あまり関係ないのですが、
ようやく訪れたコロナのない連休です。
出かける方は事故などに気をつけて、
楽しんできてください。
この時期、外を歩くときは、
できるだけ上のほうに注目するといい……。
というのも、結構この時期に、
私はよく紹介しています。画像の花。
木のてっぺんのほうにあるから、
下を見て歩くと気づきません。
「桐」の花ですね。
一説には切らないとどんどん高くなるから、
「桐(きり)=切り」と名がついたそうです。
あまり上のほうにあるから
「お花見」には向きませんが、
じつは桜以上に日本にとっては神聖な花。
というのも「桐の紋」といえば、
皇室の紋章であり、
日本国政府も紋章に使っています。
歴史上で見ても桐を紋章にしたのは、
室町幕府だったり、豊臣家だったり……。
つまり、それだけ「神聖視された花」なのですが、
よく見ると葉っぱの上に
ニョキッと花が立ち上がっている姿は、
「五七桐家紋」と呼ばれるシンボルそのものですね。
でも、この木の花がどうしてそんなに
神聖視されるのか?
1つには、木材としての価値ですよね。
タンスのような高級家具が象徴ですが、
伝統的に木造建築に頼ってきた日本。
大事なものはたいてい、桐の木で作りました。
建造物の柱だけでなく、
琵琶や琴のような楽器であったり、
仏具などにも使用されています。
もう1つは中国からの思想ですが、
桐の木は「鳳凰がとまる、唯一の木」と
されたのだそうです。
鳳凰とはようするに
「人の鳥」とか「フェニックス」のような伝説的な鳥で、
古代中国では天命を受けた真の王が誕生したとき、
世に現れるとされました。
画像でそれは止まっていない……ようですが、
やっぱりこの時期はちゃんと見上げて、
確認しないといけませんね。
上を見上げれば、空も非常に綺麗なことに気づく。
気持ちのいい季節になったものです。