世界が思い出してほしいレモネードの記憶

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6月12日は、
「レモネードデー」として知られる日だそうです。

その話、じつはかつて私は
『働く「しあわせ」の見つけ方』という本で
紹介しました。
2000年代のアメリカで
「史上最年少の起業家」として話題になった
アレクサンドラ・スコットさんに関連しているんですね。

「アレックスちゃん」と呼ばれた彼女、
なんせ親を説得し、会社を興させたのは
4歳のときだそうです。

どうして4歳の女の子が
「会社を作ろう」なんて思ったのか?

じつは彼女、生まれながら小児がんの大病を持っていて、
入退院を繰り返していたんですね。
抗がん剤で髪の毛は生える時間がなく、
苦しい闘病生活が当たり前のようになっていました。

彼女は病院で、同じ病に苦しむ
大勢の子供たちに出逢います。
皆、長く生きる希望を持てない子供たち。
みんなを助けたいし、自分も助かりたい。

たくさんのお金があれば、
それは可能なのではないか……?
彼女はそう単純に思ったんですね

なら大人と同じように、自分が仕事をして
お金儲けをしてやろう……と。

そこで故郷のコネチカット州で
彼女が始めたのは「レモネード」の
小さなスタンドでした。

その収益はすべて、
小児がんと闘う子供たちと、
医療の研究補助に使われる。
大きな目的を持った4歳の女の子が売るレモネード、
メディアなどでも取り上げられ、
全国に支援者が集まりました。

遠くからわざわざ買いに来る人もいれば、
資金援助を申し出る企業や学校も現れる。
フランチャイズのような形で
各地でスタンドを独自に作る仲間も増えていく……。

4年が経ち、
「アレックス・レモネード・スタンド」は、
100億円の収益を上げるムーブメントになります。
「レモネード」は、がんの子どもたちを救う
象徴のような飲み物になりました。

そんな成果を成し遂げた2004年の6月12日、
アレックスさんは8歳で、
この世を去ってしまったんですね。

彼女の意志を忘れてはいけない!
今でもこの日には
多くのレモネードスタンドがアメリカに作られ、
収益が小児がん撲滅のために寄付されるとか。
ぜひ記憶に留め、できる協力はしたいものですね!

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