120年かけて人類が「克服」しつつある病

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6月14日というのは、
「認知症予防の日」なんだそうです。

それは画像の方の誕生日だから。
ドイツの精神科医、
アロイス・アルツハイマー博士ですね。
彼が発見したから、アルツハイマー病と
呼ばれるようになっています。

そのアルツハイマー病といえば、
最近になって「治療薬が開発された」ということが
話題になっています。
といって、まだ治療の程度は微妙そうですが、
それでもアルツハイマー博士が発見したのが
1906年のこと。

およそ120年の歳月をかけて、
人類は「歳をとるから仕方がない」と
考えられてきた症状を、
「病気」として治療するレベルになってきたわけです。

そもそもアルツハイマー病って、
どうして起こるか知っていますか?

最近になって解明されてきたのは、
脳の中に「アミロイドβ」という
たんぱく質の塊ができることで
その症状が起こるということ。

その塊は脳神経の細胞の外に
「老人斑」と言われるシミを作るのですが、
これを発見したのが
アルツハイマー博士だったんですね。

でも、歳をとると必然のように起こる痴呆症が、
そんな古い時代から「病気」と見なされていたのは、
驚きです。

よくアルツハイマー博士は
「見つけたな」と思うのですが、
彼が診ることになった患者さんは、
まだ50代になったばかりだったそうです。

それは「アウグステ・D」と彼が紹介している1人の女性。
まだまだ歳をとっているようには見えないのに、
自分の名前すら、ときどき書けなくなってしまう。
今でいうところの、若年性アルツハイマー病でした。

その後、女性は51歳で亡くなるのですが、
「絶対何かおかしい!」と疑問に持った博士は、
脳を詳細に調べ、この「老人斑」を発見しました。

それでも、「治療できる」とは
なかなか考えられてこなかった認知症。
残念ながらアルツハイマー博士が、
どんな因果か患者の女性と同じくらい
50代で亡くなってしまったこともあり、
研究の進展はゆるやかなものとなりました。

でも、120年の成果がようやく出てきているなら、
それ以上のことはありません。
その功績もやっとメジャーになるときが
来たのかもです!

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