なぜモノが売れないのか? 誰もわかっていない「お客様目線」

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新しく発売された本の紹介です。
販促コンサルタント・岡本達彦さんの
お客様目線のつくりかた
という本。

悟空出版さんから、
1760円で発売になります。

くしくも現在、お客様放置で
利益重視主義を貫いた結果、
ついに刑事事件にまで発展しそうな企業が
問題になっています。

でも、そんな企業がある中で、
じつは「お客様目線」に立っている企業は、
不況だろうが、コロナだろうが、
一貫してお客様を集め、成長し続けています。

本書の冒頭では子供服の
「西松屋さん」の例を紹介していますが、
ここが好調なのは、単に「商品の質がいいから」とか、
「安いから」とか、「サービスがいいから」
というだけではありません。
その成功要因の1つにあるのが「駐車場」です。

実はここの店舗は、車通りの多いところでなく、
あえて大通りから1本入ったところに
お店や駐車場を作っているそうです。
一体どうしてでしょう?

子供服のチェーンである西松屋さん、
お店を利用する顧客で、圧倒的に多いのは
主婦層の方々です。
郊外の店に皆、仕方なく車でやってくるのですが、
運転はあまり得意ではありません。

すると車通りの多いところだと、
「あそこ、車を入れるのが面倒なのよね〜」と
避けられてしまうことも多くなるわけです。
少し遠くでも行きやすいところが選ばれてしまう。

運転が苦手な人でも、簡単に駐車場に入れられる。
それなら主婦層は頻繁に来てくれるようになります。
だから西松屋さんは、そんな場所に店舗をつくる。
それで大勢のリピート顧客を呼び込んでいるんですね。

この発想をするのは難しいことではありません。
ようは自分が「お客様」の視点に立っていれば、
普通に感じることです。

ところが世の中の大多数は、
会社にしろ、お店にしろ、営業マンにしろ、
「売り手」の立場でしか仕事をしていない。
じつは成功しているところは、
売り手である販売者が、
「買い手」の発想に立つシチュエーションを
どこか「システム」に組み込んでいることがほとんどなんです。

本書はそんな「システム」を
どう意図的につくれるかを明らかにした本。
著者は「チラシ」や「アンケート」のアドバイスで、
コロナ禍でも売れるお店を次々と指南してきた
実績ある販促コンサルタントの方。

ものを売る仕事をしている方は、
ちょっと読むだけで
「目からウロコ」の情報が案外と多いはず、
いま、おすすめのビジネス書ですね!

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