日本が決して失ってはいけない場所!

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上野の国立博物館が、今、
クラウドファンディングを行なっています。
皆から金銭的な支援を求めている、ということですね。

国立なのに、経営が大変とは、どういうこと?

なんて思ってしまうのですが、
危機を迎えているのは、圧倒的な数を誇る
標本の維持・管理のようです。

私も何度か、科学博物館の、
えらい数ずらっと並んだ大量の剥製を見てきました。

地球上のありとあらゆる動物の、
魂を失った獣の肉体……。
これ、けっこう陳列は怖いのですが、
暑い夏に維持するには冷房の維持が必要になる。

エネルギーの高騰で、これが大変な負担になっている
……とのことですね。
学芸員さんは暑いのを我慢し、
標本のほうに冷房を回している、なんていう話もありました。

国立科学博物館は、私が子どもの頃から
行くのを何度となく
楽しみにした場所。

でも、それ以上に、私の家の近所には
付属の「自然教育園」があり、
子どもの頃から遊び場にして
親しんできました。

自然教育圏というのは、
東京の中心である港区にありながら、
江戸以前の広大な湿地帯を
ほとんど手づかずの状態で維持している貴重な場所。

オオタカやらカワセミやら、
東京では考えられない野鳥などが
飛来するところでもあります。

経営が苦しいとならば、
真っ先に手放されることはないか?

なんせヒルズのようなものが、
ボコボコ立ってもおかしくない場所ですものね……。
心配してホームページを見にいけば、
今のところそんな話は出ていない。

でも、ここにもクラウドファンディングの
案内がトップに出ていました。

科学博物館にしろ、自然教育園にしろ、
子どもたちが真っ先に、未知なるものに対して
興味を持つきっかけを作る場所。

そうやって世の中にワクワクした子供が、
将来、科学者になったり、クリエーターになったり、
作家になったりする。
いや、ありとあらゆる仕事に
好奇心を燃やした経験は役立つでしょう。

ですから、将来投資ということで、
こうした施設は、一国が決して
失ってはいけないものだと思います。

嬉しいことに私のように考える人が案外と多いのは、
寄付額は目標の1億を超え、
すでに4億6000万円以上が
集まっているとのこと。

そう、日本人皆が支えればいい。
科学博物館の未来を応援していきたいですね!

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