「闘い続けた男」の壮絶な人生
- 2023/8/25
- できる人研究所
「ほうき一本でも、プロレスはできる」
この言葉、子供の頃に私が大好きだったプロレスラー。
テキサス・ブロンコ、
テリー・ファンクさんの言葉ですね。
23日に79歳でお亡くなりになったそうです。
お悔やみ申し上げます。
とにかく格好良かった。
もちろん今の時代に彼を知る人は少ないでしょうが、
それでもキン肉マンの相棒、
「テリーマン」といえば、わかる人も多いのではないか?
私が子供の頃、多くの少年たちが憧れたヒーロー的存在、
だから数あるレスラーを差し置いて、
わざわざ主役級のキャラのモデルになっているわけです。
技もそうですし、顔などもほとんど、
「そのまま」で使用されていました。
よくそんなことできたな……(苦笑)
まあ、本人喜んだかもしれないけど。
でも、「ほうき一本」の言葉どおり、
「お客さんに魅せて、喜ばすこと」が
テリーさんの信条だったようです。
画像は懐かしい、
「スピニング・トーホールド」ですが、
足の関節を逆回転させるプロセス技。
悪役レスラーと闘ってボロボロになり
満身創痍の状態から、
一瞬の隙をついて足の自由を奪い、
観客の皆のカウントで足を回転させていく。
たまらなくなって相手はギブアップし、逆転勝利!
……こういうのがプロレスの醍醐味だと、
わかっていたのでしょうね。
だから大人気を獲得としました。
でも、この皆が喜ぶスタイルは、
自分の肉体を酷使する諸刃の剣でもありました。
なんでも事実上の引退は5年前……とのことですから、
70代まで試合に臨むことがあった、
ということになります。
晩年もお客さんを盛り上げるため、
普通はやらない若手レスラーとの試合にも
挑戦したとか。
そんなストイックなやり方ですから、
人生を通じて、痛み止めなどの薬が欠かせなかったようです。
それが死期を早めたのか、
近年は認知症も出て、
ずっと治療生活を続けていたそうですね。
困難な状況をむしろチャンスととらえ、
自分自身の限界に挑戦してきた姿勢。
たくさんの人が、そこから勇気をもらい、
今は立派なオジサンになっています。
そのことに本当に感謝したいものです。