なぜ東京の12月は、黄色く染まって始まるのか?
- 2023/12/1
- できる人研究所
いつのまにか12月になりました。
早いですよね。本当に。
暑い秋だな……と言っていたら、
あっという間に1年も終わりです。
今年もやり残したことは多かった気がする……。
でも、そういう思いを繰り返す限り、
私たちは成長していけるのかもしれませんね。
まあ、それでも12月にあとひと踏ん張り。
いい1年を仕上げていきましょう。
画像は、私の住んでいる家のそば、
外苑西通りのイチョウ並木。
いわゆる「プラチナ通り」ですね。
毎年のように見ている光景ですが、
実は12月でもまだ、
イチョウの紅葉は、ほどほどでしかありません。
右のイチョウは黄色くなっていますが、
左はまだ青々としていますよね。
とくに今年の秋が暑かったからではありません。
例年、クリマスまではこんな感じですが、
反対側を見ると、面白いことに気づきます。
それがこちら。
結構、色づいているんですね。
よく私はこの道を車を運転して通りますが、
行きと帰りで方向が違うと、
まったく別の道を通っているような感覚になります。
このプラチナ通りって、結構、急な斜面になっています。
それで太陽に面する側は
日光を浴びてすぐ紅葉するのですが、
裏側はなかなか陽が当たらないから、
紅葉が遅くなります。
それでも同じ木なのに、表側と裏側で、
かなり紅葉の速度は変わるんですね。
他の場所だと、あまり気づかないかもしれません。
それにしても、どうしてこんなに
東京にはイチョウが多いのだろう?
プラチナ通り、これから紅葉でキレイになりますが。
ちょっと前までは、大変だったのです。
なんせ大量のギンナンで、臭いし滑るしで、
とてもオシャレなストリートとは思えない。
たぶん他のところでも同じでしょう。
いくら紅葉がキレイとはいえ、
もっと違う木の選択肢もあったのではないか?
じつは「防災のため」なんだそうですね。
イチョウの木は水分が多く、
火事のときでも燃えにくいとのこと。
何度も大火災で崩壊しかけた江戸の町は、
イチョウを増やすことで
対策しようとしてきたわけです。
実際、その効果は、大正時代となり、
関東大震災で証明されました。
多くの町が火災で被害を受けるなか、
大手町はイチョウの木によって
火が食い止められたそうなんですね。
それ以後、一気に東京のイチョウは増えたそうです。
なので美しい景観だけでなく、
私たちを守ってもくれているイチョウの木。
感謝をしながら、
私たちも通りを歩くようにしましょう!