残したいもの、消えていくもの

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画像、別に昭和初期とかの
古い写真ではありません。

つい、先日、道の前を通って、写したもの。

「いつごろ建てられたんだろう」と
思ってしまうような古い木造建築の家、
瓦屋根もしっかりしている感じですね。

並ぶ2件、中はすっかり空になっています。

これから壊すのか、あるいは改装するのか。
売りに出されているのかもしれないし、
処分されるのかもしれない。
「どうなるんだろうな?」と、結構気になりました。

処分されないかも……というのは、
確か先日までは、
ごく普通にフレンチかなんかの
レストランが入っていたのではなかったか?

隣は確か本屋さんだったか。
その昔は結構、利用したお店でしたが、
しばらく前から雑誌しか置いていない店になっていた。
おそらくは趣味でやっていたのでしょうね。
お隣を貸すことで、
ずっと成り立っていたのかもしれません。

この通りには、同じような店がいくつかあります。
要するに古い古民家のような家を利用して、
そのまま現代の店舗が借りて
運営するようなストリートになっているんです。

ただ、あまりこの通り、
どこかの観光地と違って、
それほど賑わっているわけではありません。

そもそも目玉になる集客施設があるわけでもないし、
駅から近いわけでもない。

だから、よっぽど人気店にならない限り、
家賃や維持費などで、もたなくなってしまう。
なかなか難しいですよね……。

でも、建て替えるとなったら大変でしょうし、
古い建物がずらっと並んで、
今風のお店になっていたら、それはそれで圧巻ですよね。
誰か上手にプロデュースしてくれないものだろうか。

最近は「古民家」のリノベーションが流行っています。

地震とか火事とかになれば、ヤバいんじゃないか?

でも、そう思いながら、こういう古い家は、
もちろん、東京でも結構揺れた
東北大震災でも崩れてないし、
場合によっては関東大震災も、東京大空襲も、
耐え抜いているわけです。

建築基準法において、
「既存不適格建築物」という扱いになるそうですが、
補強をすることで
鉄筋コンクリート並みの安全性を確保できるのは、
一応は認められているとのこと。

その昔だったら、こういうところには、
すぐどこぞのチェーン店が
入っていたとのかもしれない。
でも、今の世の中、
簡単に「店を立て直しなさい」とか、
家を「建て替えなさい」とか、
できる時代でもなくなっているわけです。

となると、マンションなどに代わるしかないのですが、
人の入らない投機目的のマンションを、
これ以上建てて、誰が得するんだろう……。

まあ、リサイクルして利用でき、
それで人も街も繁栄していくなら、
何より地元民として嬉しいですよね。
これからの展開を見守っていきましょう。

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