アジサイの月に輝く女性たちへ

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6月になりましたね。

少し東京は雨がちではありますが、
涼しめの爽やかな1日ではありました。
風邪を引かないように注意しましょう。

6月は「ジューン・ブライド」という言葉が
象徴するように、
昔から女性たちが尊重されてきた季節。

これは「ジューン=ユーノー
=ギリシャでいうところのヘラ」
ということで、
この月が最高神ユピテル(ゼウス)の
正妻だった女神が司っている月だったことに
理由があります。

まあ、浮気ものの最高神をひれ伏させるくらい、
絶大な力と威厳を持っていた女性だったわけですね。

そんな女性を象徴する花なのか?
今日などは道すがら、
いろんな場所で満開になっていました。

この時期は本当に美しく、私も大好きな花。
アジサイですね。

この花も世界的には、
「奥さん」を象徴して広まった花です。

誰の奥さんかといえば、
幕末の日本に医師としてやってきたドイツ人、
シーボルトさん。
長崎で「お滝さん」という女性と結婚しています。

ところがシーボルトは、スパイの容疑をかけられ、
やがて国外追放になります。
お滝さんとの関係も引き離されてしまうのですが、
彼は故郷に戻って研究者となり、
美しい日本のことを紹介しまくります。

そして植物学者でもあった彼は、
当時、あまり知られていなかった「アジサイ」の花に
「オタキさん」の学名をつけて
ヨーロッパに普及させたんですね。

のち、オタキさんの名前はアジサイから無くなり、
シーボルトさんも再婚してしまう。

でも、晩年になってからやっと彼は幕府に許され、
日本に再来日します。

そのとき再会した娘に医学を教え、
日本初の「西洋医学を学んだ女医さん」が
誕生することになったんですね。

それが「楠本イネさん」という方。
なんでも幕府に招かれて外交顧問をしたり、
江戸で西洋医学の講義などもしていたそうです。
ちゃんと江戸時代ではあっても
「できる女性」には皆、敬服したんですね。

余談ではありますが、
世間のアジサイに比べ、我が家のアジサイは、
ちょっと調子が悪いみたい……。
咲くのかなぁ。。。

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