あまりにも意外な「日本を代表する木」の正体

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

先日、港区の東大附属
「自然教育園」の傍を歩いていて、
不思議な木を見ました。

毛むくじゃらの木……。
「シュロの木」と思いますが、
そのてっぺんには小さな傘のような葉が、
ちょこんと付いています。

シュロといえば、巨大な扇のような葉が
覆うように繁る植物ですが、
新芽はこんなふうに木の頂点から
くっつけたように伸びていくんですね。
なんだか下の木とは、別の植物のように見えます。

このシュロという木、見た目からずっと
「南国の植物」というイメージを持っていました。

でも、違うんですね。
古代のころから日本に定着し、
毛っぽい木の繊維が
庶民によってずっと利用されてきた身近な木。

服よりも、箒やたわし、
あるいは敷き物など、
日用品に使われることが多かったようですね。

そして実は、昨日に紹介した
「アジサイ」と深い関係があります。

というのも、アジサイは
幕末の日本に滞在したシーボルトさんが、
奥さんの名前をつけてヨーロッパに広めたと
昨日のブログで紹介しました。

そのアジサイと同様、
シュロの木もシーボルトが持ち帰り、
「日本の植物」として
ヨーロッパに広めたのだそうです。

とはいえ、私たちにとっては
普通は身近でもなんでもないシュロの木です。
ただこれが、どうも地球温暖化の影響で、
日本では至るところに
最近。増えてしまっているらしい。

知らなかったのですが、この自然教育園でも
いつのまにか雑草のように木が増え、
塀の向こうには2000本以上の
新しい木が発見されているとか。
この木も、その1つなのでしょう。

気づいたら日本は、
桜や紅葉のイメージの国でなく、
シュロがボコボコ立っている
恐竜時代のようなイメージの国に
なっているかもしれない……。

あまり考えたくないのですが、
どれくらい果たして周りの木に
しれっとシュロが紛れこんでいるか。
観察してみる必要はあるかもですね。

関連記事

ページ上部へ戻る