「夏至」と「梅雨」の日本的な関係!?

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6月の21日に、
とうとう関東も梅雨入りをしました。

雨がずっと降っていましたが、
なぜか妙に寒かったですよね。
薄着をしていた私は少し風邪をひき、
鼻水がずるずる出ているような状況になっています。

寒くていいのかというのは、
6月21日は「夏至」でもあったんですね。
太陽が最も高い軌道を描き、昼が一番長くなる日です。

だから本来は、
1年で一番暑くなってもよさそうですが、
そうはならない。
太陽の温度が空気を温めるには時間がかかるため、
暑さのピークは1ヶ月くらい遅れるんですね。

そうでなくても、日本で「夏至」という時期は、
あまり重要なシーズンにはなってきませんでした。
「春分」や「秋分」は「お彼岸」になっているし、
「冬至」の日にはカボチャを食べたりする。

でも、考えてみたら「夏至」の日って
何にもありませんよね。
その大きな理由は、昨日に限らず、
日本はほとんど「夏至」と「梅雨」が重なるわけです。
今年は遅かったけれど、
6月の半ばから7月の半ばくらいが梅雨のシーズン。

したがって「夏至」ではありながら、
私たちはこの時期、太陽をあまり、
拝むことができなくなります。

これが世界では異なります。
とくに大きいのは北欧や北アメリカなど、
緯度の高い地域。
夏至の時期になると、太陽が1日中沈まない
「白夜」が到来します。

そうするとお祭り騒ぎになり、
画像の「ポール」などのシンボルに火をつけてお祝いする
「ミッドサマー」という特別な期間に
なったりもするわけです。

北欧ではこの時期から10ヶ月後に、
生まれる子どもが多くなるとか。
1日中沈まない太陽が、
いろいろ人間の行動に影響するのでしょうね。

ところが日本は、この「最も威力を発揮する季節」に
太陽はすっかり雲に隠されるわけです。

だからなのか「お天と様」や
「アマテラス様」に象徴されながら、
私たちの国で太陽の力は、あまり強調されない。

いまだ暦の中心であった月に満ち欠けに合わせ、
いろいろなお祭りごとが決まっているわけです。

ということは、案外と日本人は、
「梅雨」の影響を受けているのかもしれない。
梅雨がなかったら、
日本はどんな文化になっていただろうか?
想像すると世界が変わるかもしれませんね。

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