我が町のリーダーを選ぶのは誰のためか?

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こちら都知事選の会場になっていた
地元の小学校に行ったら、
「好きに持っていてください」ということで
置いてありました。

「投票済証」なるもの。

栞として使えるようになっていますが、
場所によっては持っていくと、
割引してくれる飲食店などもあるそうですね。

少しでも選挙に行く人を増やそうと考える
若い人たちが中心となり、
区と協力してプロジェクトを立ち上げているそうです。
知りませんでした。

正直、行きたい人だけ行けばいいじゃん
……と個人的には思っている選挙ですが、
ご存じのように都知事選は、大盛り上がりの末に
現職の方が3期目を務めることになりました。

まあ負けてはしまいましたが、
2番手、3番手も、頑張ってはいました。
何にせよ「東京をよくしよう」と
大勢の人が考える機会を持ったのは
よきことなのでしょう。

今回の選挙率は60パーセントを超えたとのこと。
一時はどうなるかと思いましたが、
平成以降で2番目の高さになったそうです。
選挙に誰も行かなくなることで、結局、
不利益を生じるのは、私たち自身ですからね。

民主主義が生まれた古代ギリシャの時代から、
選挙というのは「信頼性」で選ばれるものでした。

ギリシャ・ローマにおける政治家はほとんど名誉職で、
報酬をもらうわけではない。
軍人なり、学者なり、商売人なりは、
当人が生きてきた実績によって評価を得て、
その経験を町の運営に生かしたわけです。
それに近いことは、
今もヨーロッパの地方議会などでは
踏襲されていますね。

そういう意味では、今回の知事選を見ても、
新しく立候補した人の刺激的なメッセージよりも、
最終的には現職知事の実績が評価されたという
形にはなっています。
賛否両論はあるでしょうが、
選挙が壊れているとは、まだ言えないかもしれない。

ただ、今回の異常な候補者数が象徴するように、
投票する人が少なくなればなるほど、
「奇抜なメッセージを打ち出して
一部のファンを引き込んでいる人」や、
もっと言えば「一部の人間の利益を
誘導して組織化している人」が、
相対的に選挙で当選する可能性はどんどん高くなるわけです。
まあ、今までもあったことではありますが。

とくにネット時代になり、
そうした危険性が強くなっているのは、
先の選挙あたりから感じること。
実際、日本以外でも、世界では
危ない政党がどんどん議席を持つ傾向が
出てきていますよね。
フランスなどは象徴的でした。

かつてオウム真理教が
多数の立候補者を擁立したことがありましたが、
今回の選挙でもビジネス目当てなのか、宣伝目的なのか
大勢の候補者を擁立するところがありました。
そんな傾向はこれからも続くのしょう。

自分たちの安全な町を守るためにも、
私たちはもっと賢くなる必要があります。
今はそんな時代になっていることを
決して忘れてはいけないですね。

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