ちょっと不思議な「白い百日紅」

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暑い日が続きますが、こちら夏の花ですね。
近くのお寺の入り口に
美しく咲いているのを見つけました。

こんもりした綿アメのような感じで、
ふわふわした白い花の集まりを
たくさん咲かせる木。

「一体なんだろう……?」と幹を見ると、
独特の磨いたような
ツルツルした表面です。

猿も滑って登れないという、
これは「サルスベリ」ではないか?

ただサルスベリは「百日紅」と書くように、
本来はピンク色の派手な花を咲かせる木です。
こんなふうに白い花を咲かせる種類なんて
あるのだろうか?

あるんですね。
「シロバナサルスベリ」というそうですが、
自然には存在しない園芸種なのでしょう。
たまたま白く咲いたものを
誰かが育てて広げたらしい。

数は少ないのですが、
「潔白を象徴する花」として
愛されているそうです。

本来の赤いサルスベリ。
ピンクの鮮やかな花は大変美しいのですが、
実は「縁起の悪い木」として
忌み嫌われることもあるとのこと。

それは独特のツルツルした幹に関連しています。
色といい、ツヤといい。
なんとなくその見た目は、
人の肌を連想させます。

それで咲かせるのは赤に近いピンクの花。
こちらは人の血液を想像させる……。

だからサルスベリには、
「人の命を吸い取る木」という
伝承も生まれていました。

まあ「すべる」という言葉も
あまりイメージがよくありませんし、
受験生を抱えている家には最悪でしょう。
だから美しい木でありながら、
「縁起が悪い」ということで
サルスベリは家に植えるのを
回避されてきた植木だったようです。

でも、その花が白かったらどうなのだろう?

少なくとも血の色とは関係ない。
ちょうどブーケのような感じで
幸せを呼び込んでくれるようにも見える。

そんな印象から、この白いサルスベリは生まれのでしょう。
地味になった反面、親しみやすさは大きい。
持って帰りたくなりますものね。
罰当たりそうだけど(笑)

まあ、たびたびここは通る場所です。
道すがら、その様子は観察していくようにしましょう!

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