それはすべて「勝つ」ための手段

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リアルタイムで観た方はどれくらい、
いるでしょうかね。
「40-40」。偉業達成の大谷翔平選手。

LAドジャーズロバーツ監督は、
「おとぎ話の中にいるようだ」と表現していますが、
リアルタイムで観ていた私も、
1日中、そんな気分でした。
いや、「こんなことがあるんだ」……と。

とにかく大谷選手の挑戦は、
先日もブログに書いています。
怪我人の多いチームを、何とか勝たせようと、
不調な打席を補うべく、盗塁に挑戦し続ける。

それでホームラン40本、盗塁40個という、
長いメジャーリーグの歴史でも
過去に5人しかない記録が目に見えてきた。

そしてこの日、40個目の盗塁を決め、
あとはホームラン1本で到達という、
リーチがかかった状態になります。

でも、現在は100パーセントでなく、
「チャンスに弱い」と散々文句も言われる日々。
そんな選手に、9回の裏、同点、
2アウト満塁なんていう状況で、
普通、打順が回ってくるか?……と思いますよね。

怪我から復帰後、
好調のマンシー選手が、代打で四球になったあとです。

2位、3位で肉薄してきている
パドレスやダイヤモンド・バックスも勝っている日。
正直、長打でなくてもいい。
ボテボテの内野安打でも、四球でも、
ワイルドピッチでいいから、正直
「大谷がチャンスを潰した」という結果に
なってほしくはないな……と、
それだけが願いでした。

すると、フワッと上がったボールは、
ギリギリのところでジャンプした外野手の上。
まさか40-40を決める一発が、
サヨナラ満塁ホームランという、
漫画でもなさそうなご都合展開が、
世の中にこんなことがあるんですね。

大谷さんは自分で気づいていなかった、
生涯で初めてのサヨナラホームランだったそうです。

「それ自体が目的ではなかった。
勝つための手段の1つとして、
そういった記録がつくれたのは大きいこと」

それが大谷選手の言葉。
記録のことなんてあまり考えていない。
何よりチームが勝利し、優勝するために
自分はプレーしている。

そんな謙虚さがあるからこそ、
おとぎ話のような最高のシチューエーションは、
用意されるのでしょうね。
大谷さんは大谷さん、いつもマイペースでした。

でも、45-45まで記録が伸ばせるだけで、
メジャー史上でも前代未聞です。
そんな日本人選手が、今、アメリカの最高峰、
メジャーリーグに実在している。
同時代にいる私たちは恵まれていますね。

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