まるで何も解決されていない「911」

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

ブログのネタを探そうと、
「今日は何があった日かな」とネットを検索したら、
真っ先にテロのことが出ていました。

ああ、そうか、今日は9・11なんだな。
ニューヨークで「同時多発テロ」があった日ですね。

2001年、当時のことは今も覚えています。
「なんかすごいことが起こってるぞ!」と
父親に言われ、テレビを見ると、
リアルタイム映像でビルから煙りが出ています。

すると画面の端っこのほうから飛行機が1機現れ、
吸い込まれるようにビルの中に入っていく……。

今の何?

ちょうど2機目が突っ込んだところでした。
そのときは何が起こったのか、
まったくわかりませんでしたね。

それからもう24年が過ぎた。
ワールドトレードセンターは画像のように、
すっかり格好よく生まれ変わっています。

父は他界し、いつのまにか私は
当時の父を超える年齢になってしまいました。
もう当時を知らない人たちが、
成人しているんですものね。
あの大惨事も、いつのまにか教科書の1ページに
集約されているわけです。

ただ、何を私たちがあの事件から学んだのかといえば、
難しいですよね。

テロは許されることではありませんが、
それをきっかけに暴走し、
多数の犠牲者も出してしまった世界。

同じことが現在も、
パレスチナでは起こっているわけです。
当事者がアメリカでなくイスラエルであるため、
外部から問題を見ている人が多いことだけが
救いであるのか……。
にしても解決に時間がかかり過ぎています。

実は9・11のテロも、事件は何も解決していません。

日本ではあまり報道されていませんが、
つい今年の8月に、首謀者たちが司法取引に応じ、
終身刑になるというニュースがありました。

ところがその後すぐ、
死刑を求める遺族たちの反対が起こり、
司法取引は破棄されたんですね。
今もまだ彼らの刑は確定していません。

本当に必要なのは、事実を明らかにして、
皆が起こったことを正確に理解することなのでしょう。
でも、実際のところ、
「皆が納得する解決策」などどこにも存在しない。
難しいですよね。

ただ憎しみの連鎖だけは、
避ける展開に持っていけないか。
これから世界が課題にすべきことだと思います。
いろんなことに当てはまりそうですね、

関連記事

ページ上部へ戻る