人生の先輩を大切にする人は報われる!

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「養老の滝」の伝説があります。

この伝説、各地にあったりもしますが、
有名なのは美濃にある滝です。

年老いて目が不自由な父親のために、
一生懸命に働いていた息子が、
ある日、酒の匂いにつられて山に入ると、
酒が湧き出て、滝にまでなっている泉があった。

喜んでその酒を息子は汲み、
父親に飲ませてあげます。
すると、美味しいだけでなく、
目まで見えるようになってしまったというんですね。
酒の出る泉は有名になりました。

その話を聞いたのが、8世紀の女帝だった
元正天皇です。
病に悩んでいたとき、この地にやってきて
泉の酒で体を洗うと全快したとか。

そして泉を発見した息子は美濃の国の長となり、
「奇跡が起こった日」ということで、
元号が「養老」と改正されたとのこと。

その日が9月15日……ではなく、
本当は9月20日であり、
旧暦から計算すれば11月になるのですが、
故事にあやかって昭和22年の9月15日、
兵庫県の野間谷村で、
「高齢者の知恵を借りて村おこしをしよう」という
新しい試みが始まります。

ちょうど、当時は戦後で
若い人たちが人口的に少なかった頃。
「国を元気にするためには高齢者のパワーが必要だ」
ということで、
敬老会などのコミュニティづくりが活性化していきます。

そう、これが「敬老の日」になり、
「老人の日」にもつながっているわけです。
15日が「老人の日」で、
9月の第三金曜が「敬老の日」と、
なんとなく分けられているそうです。
よく意味がわかりませんけどね(笑)

その昔は、高齢者というのは、
社会で助けるべき存在だった。

しかし現在は、高齢者そのものが自分で
なんとか道を切り拓かないと、
生活ができない厳しい時代になっている。

なんとなく若い人にとって世代が上の人は、
自分が追いつき、追い落とす対象のような
存在で語られることも多くなっています。

でも、そんな時代だからこそ、
素直に「知恵を生かす」とか
「経験を学ぶ」ことの意義を、
もっと社会的に確認することも必要ではないか
……ということも思っています。

自分のたくさんのことを学んできましたからね。
自分もだんだん、
そっち側の立場になりつつはありますが……。

画像の向こう側にあるのは、
高齢者の介護施設だったりします。
どんな暮らしを皆さん、なさっているのだろう。

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