エジプトの神様と猫の起源

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画像は、先日、エジプト料理店で
パーティに招かれたときのもの。
紙ナプキンをもらおうとしたら、
そこには猫が監視していた……(笑)

「バステト」という、
猫や猫の顔をした神様ですね、

古代エジプトで、この「バステト神」は有名で、
豊穣であったり、
あるいは病気を取り除く神様として知られました。
丁重にミイラ化されて埋葬された猫が、
神殿から多数、見つかってもいます。

それだけ信仰を集めていた
「神獣」だったわけです。

そもそも「猫(イエネコ)」という動物、
DNAから2系統の起源があったとされます。
1つはメソポタミア、もう1つがエジプト。
いずれも古代文明が生まれた場所ですね。

実はイヌや他の家畜と違って、
猫と人間の関係は「共存」だったと言われます。
人類が猫を飼い慣らしたのではなく、
猫のほうが人間に接近し、
一緒に生活するように進化してきた
……ということです。

それはビジネスでいうところの
「ウィン-ウィン」です。

人間が文明をつくり、大規模に農耕をして、
食料を備蓄すると、ネズミが発生します。
これは伝染病の原因にもなりますから、
結構、深刻な害悪でもありました。

けれども猫にとっては、
このネズミが餌だったわけです。
人間にとっては猫がいてくれれば、
これを取り除いてくれる。

それで同盟関係が生まれ、
エジプトで猫は神様にまでなっていったんですね。
文明が広がるにつれて、
猫はどんどん人間に寄り添うように
進化していきました。

そんなことを思い出して歩いていた帰り道、
ふと気づくと、
なぜか足元に猫がいる……。

なんで、まったく警戒感がないのだろう(笑)

まあ、ひと懐っこい猫ほど、
じつは原初の猫に近いのかもしれません。

いずれにしろ人類は決してただ一種、
存在してきたわけではない。
たくさんの「神様」と共に生きていることを
もっと知るべきですね。

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