ただ人のため、「レッドロビン」の輝きの秘密!
- 2024/11/5
- できる人研究所
11月の初め、紅葉にはまだ早いのですが、
ときどき生垣などに、
「真っ赤な葉っぱ」をいくつもつけた
小さな木に遭遇することがよくあります。
こちらは意図的に赤い葉をつけるよう、
アメリカで品種改良によって作られた
「レッドロビン」という品種。
この「ロビン」というのは、
「コマドリ」という鳥で、
胸のところが赤い色をしているのが特徴です。
レッドロビンは、
そんなコマドリが密集しているような
賑やかな状況を演出するために
庭などによく植えられるようになったんですね。
実はそもそもは日本原産で、
扇などを作るのに使用された
「カナメモチ」という木が
アメリカで改良されて生まれたものだとか。
紅葉の小型版のような感覚だったのでしょうかね。
日本の紅葉に対する憧れが、
そもそも根底にあったのかもしれません。
そしてレッドロビンという木、
じつは花も咲くのですが、
大抵は咲かないように
蕾の段階でカットされてしまいます。
その代わり、紅葉と違って、
1年に何度も真っ赤な葉をつけることができます。
ただ、見た目にはよくても、
要するにこの葉は、光合成をしない
「死にゆく葉」であるわけです。
いわば強制的に病気になるよう
運命づけられた木ですから、
案外と伝染病やカイガラムシなどの害にも弱く
頻繁な手入れが必要になるようですね。
そんなふうに生まれもってのハンデを背負いながら、
人間様のために
ひたすら赤い葉っぱを生やし続ける健気な奴らです。
生垣などに見つけたら、
元気にその役目を果たすよう
応援してやってくださいませ(笑)
紅葉のシーズンももうすぐですね。
急に寒くもなっていくので、
私たちも体調を崩さぬよう、注意しましょう。