美しく強い、「虎」と「紅葉」の風景

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

画像は港区の「天現寺」。
最近に撮ったものですが、
大きな狛犬の背後にある紅葉が
見事に赤く染まっています。

でも、ちょっと待て……。
狛犬って、ここお寺だろ?

しかもよく見ると、どう見ても
この像は「犬」ではない。
「虎……?」

そう、ここは「狛犬」ならぬ
「狛虎」があるお寺。
案外と珍しい仏閣の1つだったんですね。

そもそも「狛犬」というのは、
神社ではなく、お寺が起源という話も。
いろいろ説はありますが、
「狛=高麗」ということで、
朝鮮半島から来た建築家が導入したらしい。
法隆寺などにも採用されているそうです。

それが後に神社で使われるようになったとのこと。

ただ、そもそもは犬でなく、
ライオンだったという話もあります。

ということは、スフィンクスみたいなものか?

そう、エジプトとかメソポタミアの神殿いけば、
決まって置いてある神獣の像の意匠ですが、
これが世界に広がっていった結果、
アジアで採用されたのが
「狛犬」だったということのようですね。

まあ、強そうな動物であれば、
結局のところ何でもいいのではないか……。

そこで武神である「毘沙門天」を祀っているお寺では、
より強そうな動物であり、
毘沙門天がインド出身の神様であることも加味して、
「狛虎」が採用されていることが
多いのだそうです。

ここも毘沙門天で有名なお寺。
武士が信仰したところには多いですね。

なるほど、それにしても
よく見るとユニークな虎さんです。
しかも火炎を纏っているようで、
なんか格好いいし。

「狛虎」のあるお寺や神社は
いくつかあるようなので、
ぜひ探してみるといいかもです。

「狛虎」も、見たら本当に「犬」なのか、
案外と気づかずに
意外な動物だったりするのかもしれない。

関連記事

ページ上部へ戻る