『茶の本』が5刷になりました!

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本日、見本が届きました!
夏川賀央現代語訳の、岡倉天心さん
茶の本』(The Book Of Tea)。

5刷の重版になったそうですね。
発行は2014年、
10年間売れ続けているのは、
素晴らしいことでございます!

『武士道』よりは、あまり現代で
メジャーとは言えない本。
でも、同じように岡倉天心さんが
1906年にアメリカにて英語で発売し、
ベストセラーになりました。

これが今、本当に読んでもらいた本
……というのは、その趣旨です。

当時の日本は、
日清・日露戦争の勝利もあり、
「武士道の国」として世界を震撼させていました。

でも、美術評論家だった天心さんは、
日本人を武士的側面だけで見てほしくない
……と。

1人の芸術家、千利休が確立した
「茶の湯」の思想を軸に、
日本人の「和」で解決する「平和的精神」を
海外に向けて説こうとしたわけです。

それは戦争がまだ続く世界で、
日本人が本当は何をすべきか……という
1つの方針を表しているのではないか。

うん。対立している国々のリーダーを招いて
お茶会を開催したり……。

そんなバカなですが、
戦国時代には実際にそれをやっていたんです。
日本の凄さを舐めちゃいけない。

もう1つ、来年の大河ドラマは
「蔦屋重三郎」ですよね。

彼がプロデュースした東洲斎写楽は、
じつは日本で埋もれていた作品が評価され、
逆輸入される形で
今は日本の国宝級の浮世絵になっているもの。

岡倉天心さんは明治時代の美術評論家として、
日本古来の作品が海外で評価され、
その評価を日本にも伝達させる
仲介者になっているんですね。

彼の師匠のフェノロサは、まさに海外に
浮世絵ブームを引き起こした立役者でした。

今の日本人が忘れている日本がここにある
……いうことで、
読んでない方は必須の本書なので、
ぜひご覧くださいませ。

別に「茶道」の知識がなくたって
全然、大丈夫ですからね。

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