12月23日発売のこちら、
友人である車浮代さんの新刊です。
『Art of 蔦重: 蔦屋重三郎 仕事の軌跡』
という本。
笠間書院から2200円で発売だそうです。
来年の大河ドラマに合わせ、
たくさんの「蔦屋重三郎」関連の本が
発売されていますが、
手っ取り早く知るには、この本が一番ではないか!
なんせ本の中身をしめるのは、
大量のカラー写真です。
素晴らしい浮世絵や本の挿画の数々で、
当然のように含まれる、
歌麿、北斎、写楽……といった人々の代表作。
まあ、これもか、これもかと。
つくづく蔦重の仕事の価値が
わかってしまいます。
ビジュアルだけで、圧倒的な説明力ですよね。
むろん、本を読んでいけば、
ちゃんと蔦屋重三郎が人生で成し遂げた
仕事の軌跡を学ぶことができます。
第一章 仕事人としての蔦重
第二章 戯作・黄表紙
第三章 狂歌連との交流から狂歌絵本の刊行へ
第四章 公権力からの圧力のあった時期
第五章 喜多川歌麿の大成
第六章 役者絵から写楽へ
第七章 蔦重没後の展開
絵師だけでなく、
作家たちとの関わりや
版元として手がけたベストセラーも網羅されているし、
のちの時代への影響も書かれています。
車さんは文庫の、
『蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人』
(PHP文庫)
も大ヒットされているようですが、
来年の大河ドラマといだけでなく、
江戸の出版文化の大成者であり、
日本が誇るアート作品を続々とプロデュースした
文化仕掛け人です。
ぜひ、この機会に手にとってくださいませ。
ドラマを見るのも、とても楽しみですね!